I'm like a happy dog.
日曜の朝。
平日より、遅めの朝。
カーテンからこぼれる太陽の光で、目を覚ます。
今日はどっか行こうって、昨日話してたっけ。
隣を見ると、きみ。
もう起きていて、幸福な笑みでアタシを見てる。
まだ眠い?
話しかけてくる。
んー、と返事とも取れる唸り声を上げ、ベッドを抜け出す。
床に転がった旅行雑誌を手に、ふわふわのカーペットに腹這いに横になる。
きみは、そんなアタシの上に乗っかってくる。
先週も見てた観光ガイド。
今日も開いて、こんなとこ行きたいね、なんて話す。
でも、一度も現実したことはない。
休みの日は、早起きなんて無理。
ほら、すぐにシーツに逆戻り。
来週また会えるまでの、充電。
二人でじゃれあって。
アタシが泣かなくてすむように。
独りにしないでね?
特別で、特別じゃない言葉で、
その優しい腕で、
アタシを満たして欲しい。
そして、とびっきりの笑顔を見せて。
感情ってね、ちゃんと手入れしなきゃ動かなくなるのよ?
カラダのエンジンだから…。
留守がちなきみが家を空けるたび、アタシはお留守番。
やきもきしながら、それでもきみが帰ってくれば尻尾を振る。
アタシは、happy dog、幸福なきみのペット。
きみのこと、もっと知りたい。
だって、きみはアタシのこと好きでしょ?
アタシもきみのこと好きだから。
覚えててね。
アタシは、きみの幸福なペット。
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